第 2 回 Rubinetto 単独ライブ

先日の 第 1 回 に続く Rubinetto 単独ライブシリーズの第 2 回を、3 月 14 日の土曜日、泉の森会館ホールで開催しました。

キャパシティが前回の倍の 80 でしたが、ありがたいことにまたまた満員になって(ちょうすごい!!)、うれしいかぎりです。満員。満員て、前回と合わせて 120 ですよ、すごい。

ゼロから自分たちで作ってきて一年間でコレというのは、わりと本気で僥倖だと思っています。

イイ感じにノリにノってきているので、来年度以降もエンジンふかしてばりばり進撃していきたいですね。そのうち 1,000 人くらいの団体になったらいいのです。

泉の森会館、今回初めて使いましたが、おしゃれできれいで明るくてとてもよいところでした。アクセスもよいうえにお安いのです。

音響面でいうと高音域の抜けがもうすこし欲しいところではありましたが、配置やらなにやらでの工夫のしようはありそうだったので、また使うときはもうちょいよくできそうです。また使いましょう。

『演奏会』と『ライブ』という言葉、広義では同一視されますが、この二つがもつニュアンスとコンテンツ性の違いは、個人的にとても大事にしたいもののひとつです。

ごはんやら飲み物やらをコンテンツのひとつにできる場合は、プレイヤ側はもちろん、お客さんのスタンスも簡単にそれっぽくできますが、きれいな場所で客席がきちっと並んでいて音楽のみで勝負となると、どうしても『演奏会』っぽい空気になりがちですね。

根本的に『演奏会』向けの所作振る舞いが身体に染み着いているということも否めないので、場数踏まないとです、経験値稼ぎはとても重要なのです。

録画も録音もばっちりしたので、YouTube で順次公開していくつもりです。二公演分を組み合わせて、プログラム全曲分載せちゃう予定です。お楽しみに!!

ご来場いただいたみなさま、泉の森会館のスタッフのみなさま、ありがとうございました。

自分たちで思う改善点もアンケートから読み取れる改善点もいろいろあるので、そのあたりを踏まえつつ、引き続きノリノリで活動していきたいですね。今後とも Rubinetto をよろしくお願いします。

Shukugawa Live!

べらぼうにウマいアコースティックギタリストの友人ふたりが一夜限りのユニットを組んでライブに出るというので、会社帰りに行ってきた。

原諒介と渡辺良介のふたりのリョウスケで、ユニット名は R2。

3 月 12 日、木曜日、場所は宿河原のいつものポトスさん。

このときの動画を二曲だけ公開してくれたのでどうぞ。

ひとつめの “茜色の街” は右側の R のひとのオリジナル。彼のオリジナル曲の中ではぼくは一番これがすき。ふたつめの “風の詩” は押尾さん。

こんなん誰が見てもカッコいいにきまってんだろ(ノシ・ω・)ノシ

この日は、それぞれのソロパフォーマンスを挟みながら、お互いのオリジナル曲をデュオアレンジにして弾きあうプログラム。行ってよかった。

しかしやはりこの二人が組むとかもう卑怯以外の何物でもない。

ふたりとも就職で散り散りになってしまうのが惜しい。

今回は生で聴けてよかったけど、このままだと世界が損をするので、ふたりともばんばん YouTube とか Facebook とか Twitter とか何でもいいから自分の演奏をインタネットに載せてください!!

第 16 回 品川ギターアンサンブル演奏会

行ってきた。3 月 1 日、日曜日、大田区民センター。

品川ギターアンサンブルさんを生で聴くのは初めて。この日の共演は目黒クラシックギタークラブさんと、毎度おなじみアンサンブル・ジターノさん。

品川さんの演奏、とてもきっちりしていた。

楽譜にとても真摯に向き合って、そしてとても丁寧に組み立てていっている印象。だからリアルタイムに音を作るというよりは、そういう練習で事前に作り上げておいた音楽を、練習のとおりに当日の舞台上で再現する、みたいなアプローチをしているように見えた。

共演のジターノさんはいつも通り相変わらず自由な感じ。リアルタイム指向(?)だし品川さんとはすこし特性が違うと思っているので、異文化交流みたいな印象でおもしろかった。

当日の動画が全曲公開されたようなので載せる。多いので 再生リストでリンク。埋め込みはダメっぽいので、YouTube に飛んで から観てね。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLjFGBkRcU0_ojXnQd469seW6CLcOG6M6u

昭和感に満ちた平和で落ち着いた時間。のんびりしていてよい。

知らない団体の演奏会にはこれからもいろいろ行きたいし、弾く側目線で言えば共演もしてみたい。他のアンサンブル団体のひとと一緒に舞台に乗るの、高校生の頃の JGA フェスティバルギターアンサンブル以来なにもない気がする。あったっけ。

そんなわけで、Rubinetto は共演依頼も受付中だよ!

第 1 回 Rubinetto 単独ライブ!

Rubinetto の結成から一年。5 人で始めて、いまは 14 人。

いろいろな方々と共演する形でこれまで都合 4 回のライブに出演してきましたが、ついに Rubinetto の名義で単独でライブを開催するに至りました。

“いつもの場所” とも言えるおなじみのカフェレストラン、ポトスさんにて。2 月 15 日、土曜日。

お客さんもたくさん来てくれて満席になった(すごい!)し、終演後のわちゃわちゃもおもしろかったし、何より演奏をみんなでによによしながら楽しめたので、あんまり言うこともないのですが。

ライブの様子をさっそく二曲だけ公開したので紹介します。

まずはこちら、葉加瀬太郎さんの Girls Talk。かわいい曲です。

カホンは最近加わったのですが、ウクレレベースのふくよかかつ濃厚な低音との相乗効果で、ビート感が強烈にふくらんで推進力が爆発的に増強されます。さいこうです。

そしてこちら、これも葉加瀬太郎さんの Born to Smile。これまで MV 版カフェコンサート版 も公開してきましたが、人数と楽器の増強で大幅にパワーアップしました。

今回来られなかったみなさま、3 月の 14 日の土曜日に今回とおなじような演目で『第 2 回 Rubinetto 単独ライブ』を開催しますので、ぜひどうぞ。

14 時開演っていう昼間だし、登戸駅からたったの二駅の狛江駅すぐなんていうステキなロケーションなので、部活帰りの学生さんにもちょうどよい具合です。ホワイトデーですし、デート会場にでもしていただければ。

そしてそして、単独ライブ以外にも、三月末のカフェコンサート と、五月のコンサート、さらには 八月のコンサート への出演がすでに決まりつつあります。

あいかわらず、団員は募集中です。

今月すでにひとり加入してくれていますし、なんていうか、みんなで気軽に音楽を楽しめる場をひろく解放していきたいというのがぼくのなかにあるので、技量とかどうでもよくて、だからぼくらの演奏を見て聴いてみて、楽しそうだなー混ざりたいなーって思ってくれたらほんとうにまず見学に来てみちゃえばよいと思っています。

お気軽にという言葉以上にお気軽なくらいでじゅうぶんなので、お気軽にどうぞ。

来てくれたみなさま、ポトスのみなさま、ありがとうございました。ギター好きのみなさま、3 月 14 日に泉の森会館で会いましょう 🙂

自分が他校の何期生相当かすぐわかる、ギター合奏クラスタ用 Web サービス『多摩高期数変換機』をつくった

背景

ギター合奏界隈で集まってお互いに自己紹介するときに、『○○高校の△期の□□です』という言い方をよくします。ぼくでいえば、『多摩高校の 48 期の黒井です』といった具合ですね。

これ、同じ学校であればすぐにどの世代か理解できて自分との関係性も導き出せるのですが、当然ながら他校の数字で言われてもよくわかりません。それどころか、学校によっては、”期” ではなく定期演奏会の “回” で数えているところもあります。

もちろん、他校出身の友人がいるのであれば、そのひとを基準に計算することは容易いし、慣れてくれば自分の頭の中に対応表が出来上がってくるものです。最近では『多摩高校換算で××期相当』と自己紹介に最初から含めてくる強者もよく目にするようになりました。

とはいえ、そういうコミュニティの空気に慣れるまでは、それはなかなかできるものではありません。

相手の世代がわかることで、初対面でも、コンクールで弾いていた曲、交流会であったできごと、共通の先輩や後輩など、話題の幅がかんたんに広がります。とくに相手が自分に近い代である場合はなおさらで、思い出話に花を咲かせやすくなるというものです。

そんなわけで、初対面でも話のきっかけを増やせるかもしれない仕組みのひとつとして、これを作りました。

……もともとこういう変換機構は欲しいなあとは思ってはいたのですが、実装に着手したいちばん直接的な理由は、最近老害おじさん友人がこんなことをやっていたからです。

作ったもの

これです。

多摩高期数変換機

多摩高期数変換機

これは、中学や高校でギター合奏を行う部活動や同好会に所属している、または所属していた方々を対象にした、

  • 自分の学校名と期数』か『自分の学校名と引退時の定期演奏会の回数』か『自分の誕生年度』を入力すると
  • 自分がほかの学校では何期生に相当するのか、第何回の定期演奏会の代かがわかる

という機能をもつ Web サービスです。

つかいかた

スマートフォン世代の方々にはすぐ馴染めるようなインタフェイスにしたつもりです。

  1. 最上段のタブで変換方法を選びます
    • [期から] は、[学校] と [] を元に計算します
    • [定演から] は、[学校] と [引退時の定演] を元に計算します
    • [誕生年度から] は、[誕生年度] を元に計算に変換します
  2. 変換方法に応じた入力欄が表示されるので、すべての欄で適切な値を選択します
  3. 入力が完了すると、画面下部に結果が表示されます
  4. お好みで [結果をツイートする] ボタンでツイートします
使い方
使い方

また、右上の [設定] ボタンからは、いくつか挙動を任意で変更できます。設定は任意のタイミングで変更可能で、変更は即座に結果に反映されます。

設定
設定

[定演の回を表示する] のチェックを入れると、計算結果に期数だけでなく、その期の代が引退したときの定期演奏会の回数も併せて表示されます。デフォルトは無効です。なお、定期演奏会の回数はツイートには含まれません。

[マイナス表示を許可する] のチェックを入れると、”1 期” のひとつ上を “0 期”、もうひとつ上を “-1 期”…… とさかのぼって表示するようになります。デフォルトは無効で、”1 期” より上の代はすべて “-” と表示します。”1 期” のひとつ上を “0 期” にするべきか “-1 期” にするべきかは議論の余地がありますが、実装がラクなのでひとまず “0 期” にしています。

考えたことというか工夫というか

世代の区別の根拠は学校によって “期” だったり “回” だったりといろいろなので、そういった差を吸収するため、複数の変換方法を用意しました。

また、処理を JavaScript で完結させているので、サーバとの余計な通信は発生しません。

拡張しやすくするため、学校の情報はすべてひとつの連想配列にまとめました。結果の表示枠もすべてその配列から動的に生成させているので、配列に一行足すだけで学校が追加できます。

あとは結果が “-” になる学校の分はツイートに含めないとか、入力時に学校に応じて期の選択肢が変わるとか、細かなところは手を入れています。

未実装、あるいは検討の余地

あくまで機械的に算出しているため、『定期演奏会が必ず一年に一度だけ開催される』という暗黙の前提を置いています。この前提に従っていない歴史がある場合は、計算結果が狂います。

おくさまに見せたら、『Facebook か Twitter と紐付けて結果をデータベースに貯めて、誰と同期だとか誰が後輩で先輩だとかわかるようにしたら?』と言われました。さすが IT やさんです。

まとめ

本業のおしごとでは IT 系と言いつつ Web アプリケーション系のコードを書く機会がまるでないので、久々に趣味のプログラミングって感じでおもしろかったです。

jQuery Mobile、便利ですね。まともに使ったのは恥ずかしながら初めてだったんですが、好きになりました。

こういうのって、コードを GitHub に載せるとイイんでしょうか。最近のお作法ってどうなんだろう。

ちなみにこの勢いに乗って、実は Python + jQuery でそれなりに機能する CGI を作ったんですが、それはまた別のお話。一般公開はしていないです。

アンサンブルジターノの練習に混ざってきた話

昨年の 12 月 28 日、日曜日、アルトギターを背負って足立区のギャラクシティへ。アンサンブルジターノさんの練習に混ざってきました。

先日、新日本ギターアンサンブルのギタークリスマスコンサート で、ジターノさんの中のひとが何人か来てくれていて、その時にお声かけいただいたのがきっかけです。こういうの、うれしいですよね。

アンサンブルジターノ

ジターノさんは、所沢高校と大宮高校のギター部の OB さんを中心に 2010 年の 10 月に結成された社会人ギターアンサンブル団体です。

ぼくがジターノさんの演奏会を初めて聴きに行ったのが二年ちょっと前、2012 年の秋でした。当時はたしか 10 人も居なかったと記憶していますが、今ではもう 15 人くらいに増えています。

その 2012 年の秋、初めて聴きに行った日の、演奏会のあとのぼくの Twitter がこれです。

この感覚は今でも健在で、だから今回練習に見学に行って思ったのも、”やりたくてやっている” というモチベーションの強さでした。

中学高校の部活でもなく大学のサークルでもない団体で、社会人になって “やりたいから” “すきだから” をモチベーションにして活動を続ける、というのは実はかなり体力が要るものです。

その意味で、もう四年以上も続いているジターノさんの活動っぷりは、ぼくにとってはとても魅力的だし好きなものだし、参考にしたいものだし、そして理想的だと思っています。

練習内容はネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、和気藹藹とした空気、根本的な “仲のよさ” はこのひとたちの明確な強みだなあと、そんなことを思いながら、みなさんに混ざってアルトギターを弾いていました。

ぼくが弾いたことがある曲もこの日の練習内容に入っていて、予想はしていたものの同じ曲でも解釈や表現が違うのはおもしろかったです。その “違う表現” に至るまでの練習の方法論も当然違ってくるわけで、これは違う団体の練習に混ざらない限り味わえない新鮮さでした。椅子の配置などの文化もけっこう違いがあるようですね。

そういえば、某音楽院が編曲して発行している楽譜に弦楽用の原譜にあるアーティキュレーションや強弱記号がぜんぜん反映されていないのは少し気になりました(もちろんジターノさんの責任ではないですが……)。

練習のあとは忘年会になった ようで、残念ながら別の集まりがあったため参加はかないませんでしたが、次は混ざっていきたいですね。ちらっちらっ。

そんなわけで、他団体の文化や空気に触れられたよい機会でした。こういう他団体の練習の見学の機会、増やしたいなあとひそかに思っています。ちらっちらっ。

今年の 9 月 23 日(水・祝)に定期演奏会を開催 するそうなので、興味のある方は是非。ぼくも聴きに行く予定です。

ジターノのみなさま、ありがとうございました。またよろしくお願いします。

ぼくが 2014 年に聴いたり観たり出たり手伝ったりした演奏会まとめ

昨年もまとめましたが、今年もまとめます。

今年は『イベントごとにエントリをひとつ』という記録の付け方をひそかに目標にしていました。

というわけで、だばだばと列挙していきます。

ここまでで半年。クラシックギターを中心に、ロック、吹奏楽、ボサノヴァなどに触れた日々でした。

続いて後半です。

あいかわらず中心はクラシックギターでした。人生の中で諸事情により吹奏楽成分が増えてきていますが、ほかにもオーケストラ、ビッグバンドなどなど、いろいろです。

Rubinetto が本格的に演奏活動を始めたのも、7 月以降でしたね。ぼくのギターの中心はどうしたって新日本ギターアンサンブルなので、自分の “看板” というかアイデンティティは主にそれではありますが、Rubinetto は Rubinetto で息の長い団体にしたい、という思いが強くあります。

いろいろな音を聴く、ということは、自分の音を磨くうえで絶対に必要なことだと思っています。

身近な目標、自分にとっての “理想の音” を探すこと。おおいに妄想して、脳内で “理想の音” が鳴らせるようになること。さらにその脳内の “理想の音” を磨きあげていくこと。いろいろな音を聴いて、いろいろな弾き方をみて、きれい、きたない、かっこいい、かっこわるい、そういう自分の中に湧く素直な感想をだいじにして、自分にとっての “理想の音” を高めていくこと。

ここ何年も、ずっとそういうことを続けています。

意識しよう、うたおう、よくいわれるこういう指摘は、”脳内で理想状態を思い浮かべて” と、”その理想状態をなぞるように弾く” という、ただそれだけの、ほんとうにただそれだけのことなのです。だからこそ、”理想状態” そのものを高めることが、成果に直結するわけです。

顔文字がウザい(書きながら自分でそう思った)けれど、以上、一年半くらい前のツイートをお送りしました。

https://twitter.com/kaerukumaen/status/545598302368960512
https://twitter.com/kaerukumaen/status/545599976001134592
https://twitter.com/kaerukumaen/status/545602229734875137
https://twitter.com/kaerukumaen/status/545603307230613505

偉大なる先達のコトバを引用して終わりにします。

そんなわけで、全部で 35 回の演奏会に聴いたり観たり出たり手伝ったりした一年でした。前年比で 10 回増しです。

来年…… は、動きが鈍りそうな気はしますが、引き続きいろいろなところに顔を出していきたいところです。

ギタークリスマスコンサート 2014

新日本ギターアンサンブルの毎年恒例のイベント、ギタークリスマスコンサート。今年は 12 月 20 日の和光大学ポプリホール鶴川での回と、12 月 23 日の白寿ホールでの回の、全二回。

たのしかった。

一年前、去年のこのコンサートのエントリ ではこんな大げさなことを書いたけれど、

ようやく、ギター人生で初めて “納得のいく” 演奏会になったなあと

ぼくはこう弾けばいいのかと、こういう音をつくればよいのかと、これがぼくのスタイルなのかと、そういう納得感

今年は上で言う “ぼくのスタイル” をじっくりことこと煮込んだ一年だった、気がする。

去年はステージ上で突然舞い降りた爆発的なインスピレーション(?)のおかげで、流れの中を興奮して泳いでいたらいつの間にか終わっていた、みたいな感じもあったけれど。今年は自分の特性と自分の音を一年かけて咀嚼して煮込めて吸収できたので、去年と比較するとだいぶ落ち着いて冷静に臨めていた感があり。

反省すべきところもいろいろあったけれど、反省するということは別にしゅんとしてごめんなさいして縮こまっていることではなくて。過去を省みて問題とその対策を考えて、未来の自分の行動にがんがん活かしていくこと、ただそれだけ。

そんなわけで、反省点もあるし、目標もあるし、めざすべきひとも居るし、じわじわと登っていけている実感もあるし、相変わらず脳内には完璧な自分が居るし、解決したい課題もある。

よい状態、だと思うわけで。来年の演奏会めがけて、地道に進んでいこうと思う。

神奈川県高等学校総合文化祭の器楽管弦楽演奏会に行ってきた

平成 26 年度神奈川県高等学校総合文化祭の中の、第 14 回神奈川県高等学校器楽・管弦楽演奏会に行ってきた。長い上に何をどう略しても “高文連” にはならないのがミソ。”高文連” は主催者と主管者、神奈川県高等学校文化連盟。

12 月 14 日、日曜日。去年までと変わって会場は昭和音楽大学のテアトロ・ジーリオ・ショウワ。

相模原中等教育学校クラシックギター部さんの出演時間がちょうどぼくの隙間の時間だったから、ちょうど新百合ヶ丘に居たことだし、覗いてきた。午前の多摩高校ギターアンサンブル部も聴きたかったのだけれど、時間が叶わず。

このホール、本来の用途、つまり “劇場” として使えばすばらしい場所ではあるものの、残念ながらギター合奏とは特性上いまいち相性がよろしくない。実は全日本学生ギターコンクール(当時はまだこの名称だった)が 2007 年にいちどだけここを会場に開催されたのだけれど、それ以来そこでは開催されていないあたりからも、いろいろとうかがえるような、そうでもないような。

というわけで、実際の演奏も、すごく弾きづらそうだなあというのが第一印象。N 人の合奏というより、N 人の独奏の集まりに聴こえてしまって、この部のポテンシャルは絶対こんなものではないはずなのだけれどと思いながら聴いていた。

もともと人数が多い部活がお互いの音を聴きにくい環境で人数を絞って演奏すると、それまで人数の多さでどうにかなっていたところが丸裸にされるので、そういう意味ではこのメンバでの本領発揮はもうちょっと先なのかなと。とくにトリプティークはぼくのお気に入りの曲なので、定期演奏会ではイケイケなのが聴けることを期待。伸び代はたくさん。

中等さんの定期演奏会、毎年経済産業省のアレとかぶるのがつらい……。

洗足学園音楽大学 FUYUON! 2014 クラシックギターコース演奏会に行ってきた

11 月 30 日、日曜日。会場は同大学シルバーマウンテンの二階。

夏の演奏会(NATSUON)には結局行けなかったので、去年の FUYUON 以来一年ぶり。

お目当ては何と言っても世界初演である竹内先生の Surge VI。あとウクレレ。

Surge VI、来年のコンクールの課題曲でもあるので多くのことは書かないけれど、とにかく、ぼくは好きだった。

今までの Surge シリーズだと、ぼくは IV のあのたまらなく切ないメロディがほんとうに大好きで、初見で弾いた瞬間にのめりこんだ記憶がある。VI を聴いたときの感覚も、あの時のそれに近かった。とてもよい。

今回は五人編成だったから、これがコンクールで八十人規模での合奏になったときにどうなるか、楽しみで仕方がない。いつか自分が弾きたい。Surge シリーズが完成したら、Surge 全曲を続けて弾くコンサートを開きたい。

ウクレレは相変わらずテクニックがぶっ飛んでいてさいこうだった。

でも生音よりアンプを使った方がよかったのでは、とも。ウクレレの音色と響きを聴かせる部分ももちろんあるものの、エンタテインメントとしての性格が強かったわけだし、ちょっと惜しい。

演奏者の彼はこれで卒業してしまうそうなので、学校関係ない場で演奏しまくってくれることに期待したい。聴きに行こう。

最後に演奏したブエノスアイレスの冬は、独奏者である演奏者のポテンシャルを引き出すという意味ではこのくらいテクニカルな編曲のほうが似合うなあって感じで、しっかりとハマった仕上がりでかっこうよかった。

この曲も、いつか自分で弾いてみたい曲のひとつ。

去年より人数が減って五人になって、はてさて来年はどうなるのかしら。また聴きに行こう。