ソニー吹奏楽団さんのファミリーコンサートに行ってきた。11 月 29 日、土曜日、会場はめぐろパーシモンホールの大ホール。
演奏会らしい演奏会に足を運んだのが一か月ぶりくらいになってしまった。やっぱり生音はよい。ライブはよい。生きた音楽に触れるのはだいじ。
吹奏楽の演奏会に行っておいてアレだけれど、鍵盤ハーモニカがべらぼうにうまかった。バンドネオンに比べるとリベルタンゴにはちょっと上品できれいすぎる感じもあったけれど、でもうまかった。
あとはブラボーブラス。ソニーさんはわりとクラシック音楽っぽいスタイルというか緻密な演奏をしている印象なので、遊ぶ曲よりも丁寧に音を作れるこういう曲の方が似合う気がする。定期演奏会だとそういう曲がたくさん聴ける。
はとポッポはネタ枠だったけど、ドヴォルザークの第八番風とショスタコーヴィチの第五番風のが個人的にはツボだった。いい展開。
このコンサート、ファミリーコンサートという名前の通り、未就学なお子さまもぜひどうぞというスタンスの演奏会。というかむしろそういうひとたちこそメインターゲットとして設定されているのだと思う。
演奏会って、呼びたい客層が明確でないと、万人受けを狙って逆に主軸が見えにくくなりがちで。その点、この演奏会は対象が明確で、曲もとてもわかりやすかった。パンフレットにも構成にも司会にも “お子さま向け” の要素を取り入れていたし、客層を決めてそれに合わせた準備と運用をするのってやっぱり大事よね、と。お勉強になった。
ひさしぶりのよい生音だったし、満足した。