vCenter Server を 6.7 から 7.0 にアップグレードする

はじめに

最近 vSphere 7 が出たので、おうちの牧場をアップグレードします。

この牧場は、物理的には Intel の NUC(NUC8i5BEK)にインストールした vSphere 6.7 が 2 台で、その片方に vCSA 6.7 が居る状態です。共有ストレージとして QNAP(iSCSI/NFS)がありますが、諸々の事情で vCSA は ESXi のローカルデータストア(M.2 SSD)に配置しています。外部認証ソースも外部 PSC も使っていない、ミニマムな感じです。

サポートされるアップグレード順序は、KB78221 で説明されています。今回の環境はとてもちまっとしたアレなので、素直に vCenter Server を上げてから ESXi を上げるのみです。

このエントリでは、vCenter Server のアップグレードだけを扱います。

ESXi のアップグレードもこの後でもちろんしますが、これには VUM の後継である vSphere Lifecycle Manager(vLCM)を使ってみたいので、別エントリとして投稿 しています。

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EdgeX Foundry ハンズオンラボガイド公開

EdgeX Foundry の初修者向けハンズオンガイド(日本語)を作成して公開しました。

いわゆる セルフペースドラボ形式 です。Docker がインストールされた Ubuntu があれば、実際に EdgeX Foundry を動作させながら、基本的な アーキテクチャや利用方法を学習できる ように構成しています。

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デジタル一眼レフカメラを 5,000 円で無理やり Web カメラ化する実験的方法(Windows)

HDMI のキャプチャのことをいろいろ調べていたら おもしろそうなブログ を見つけたので、実際に遊んでみました。これはその記録です。

免責

  • 安定性は不明 です、実験程度 に捉えてください
  • 当然ながら ハードウェア HDMI キャプチャのほうがよい です。もしくはプラグインを書くべきです
  • 映像は 実測で 0.5 秒ほど遅延 しますし、画質は落ちます し、CPU をとても食い ます
  • 音声は得られません
  • 何かが起きても ぼくは責任は取りません
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x64 な Windows で ARM アーキテクチャのコンテナイメージをビルドする

Docker は マルチ CPU アーキテクチャ をサポートしているので、docker image pull すると、イメージ側が対応していれば、同じイメージの同じタグを指定しても、環境(OS や CPU アーキテクチャ)に応じて適切なイメージが勝手に取得されます。

で、今回、マルチ CPU アーキテクチャに対応したイメージを、実際に x64 な Windows 環境だけで意外とサクッとビルドできたので、そのお話。

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ASUS Chromebook Flip C302CA を chrx で GalliumOS とのデュアルブートにする

Chromebook、便利ですね。ここ何年かずっと愛用しています。持ち歩く場合はだいたいこれです。

そしてこれを使っているときに、たまにさくっとした Linux 環境が欲しくなることがあり、その目的でこれまでは crouton で chroot した xubuntu が動くようにしていたのですが、ハードウェアの制御(特にグラフィック)まわりでどうも不都合なシーンがちらほら出てくるようになりました。

そんなわけで、とりあえず別のものを、ということで、chrx を使って GalliumOS をデュアルブートな感じで動かすことにしました。

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Rapsberry Pi

冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (7) Kubernetes 上で Fuji リリースを動かす

EdgeX Foundry 関連エントリ

EdgeX Foundry と Kubernetes

これまでの EdgeX Foundry 関連エントリでは、一貫してその動作を Docker Compose に任せていました。公式でも Docker Compose や Snaps を利用して動作させる手順が紹介されています。

が、最近よく Kubernetes(や OpenShift)を触っていることもあり、コンテナなら Kubernetes でも動かせるよね! という気持ちになったので、やってみました。

なお、現段階では、Kubernetes 上で動作させるためのマニフェストファイルは、公式には用意されていません。また、そもそも EdgeX Foundry は HA 構成を明確にはサポートしておらず、実装上も考慮されていないようです。つまり、仮に Kubernetes で動作させられたとしても、レプリカを増やしてロードバランスするような状態での正常な動作は何の保証もないことになります。

というわけで、現状ではあくまで実験程度に捉えておくのがよいと思います。

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