EdgeX Foundry ハンズオンラボガイド公開

EdgeX Foundry の初修者向けハンズオンガイド(日本語)を作成して公開しました。

いわゆる セルフペースドラボ形式 です。Docker がインストールされた Ubuntu があれば、実際に EdgeX Foundry を動作させながら、基本的な アーキテクチャや利用方法を学習できる ように構成しています。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (7) Kubernetes 上で Fuji リリースを動かす

EdgeX Foundry 関連エントリ

EdgeX Foundry と Kubernetes

これまでの EdgeX Foundry 関連エントリでは、一貫してその動作を Docker Compose に任せていました。公式でも Docker Compose や Snaps を利用して動作させる手順が紹介されています。

が、最近よく Kubernetes(や OpenShift)を触っていることもあり、コンテナなら Kubernetes でも動かせるよね! という気持ちになったので、やってみました。

なお、現段階では、Kubernetes 上で動作させるためのマニフェストファイルは、公式には用意されていません。また、そもそも EdgeX Foundry は HA 構成を明確にはサポートしておらず、実装上も考慮されていないようです。つまり、仮に Kubernetes で動作させられたとしても、レプリカを増やしてロードバランスするような状態での正常な動作は何の保証もないことになります。

というわけで、現状ではあくまで実験程度に捉えておくのがよいと思います。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (6) アプリケーションサービスによるエクスポート

EdgeX Foundry 関連エントリ

エクスポート方法の新旧

エクスポートサービスを取り扱ったエントリの最後で、以下のように書きました。

……と、意気揚々と書いてきたものの、今回利用したエクスポートサービスは最近のリリースではすでに廃止されており、エクスポートの機能は アプリケーションサービス に統合されているようです。

冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (3) エクスポートサービスによるエクスポート

アプリケーションサービスに関する公式ドキュメント では、エクスポートサービスの利用はまだサポートされるものの、今後はアプリケーションサービスの利用が推奨されています。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (4) MQTT デバイスサービスの追加

EdgeX Foundry 関連エントリ

おさらい

前々回のエントリ では、下図のとおり、バンドルされている仮想デバイスを利用して動作を確認していました。

前々回のエントリで構成されていたデバイスとデバイスサービス

これらの仮想デバイスは、デバイスからのデータの受け取りやデバイスへのコマンド実行などをテストする目的ではたいへん便利ですが、現実世界とのインタラクションはできません。

そこで今回は、MQTT をインタフェイスにもつデバイス(のシミュレータ)を用意し、下図のように EdgeX Foundry がそのデバイスと実際に(MQTT ブローカを介して)インタラクションできる状態を構成します。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (3) エクスポートサービスによるエクスポート

EdgeX Foundry 関連エントリ

エクスポートの仕組み

前回のエントリ では、EdgeX Foundry を稼働させて、仮想デバイスのデータが蓄積される様子を観察しました。続いては、外部へのエクスポートを試します。

EdgeX Foundry は、エッジ内で閉じて利用することももちろん可能ですが、例えば処理したデータをクラウドに投げたい、オンプレミスの別のシステムに投げたい、など、EdgeX Foundry の外部へデータを連携したいシーンも考えられます。

このようなときに、エクスポートサービスを構成することで、コアサービスに届けられたデータをリアルタイムに外部に送れるようになります。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (2) 導入とデータの確認

EdgeX Foundry 関連エントリ

動かしてみる

EdgeX Foundry、動かしてみましょう。

公式の developer-scripts リポジトリ で、リリースごとに Docker Compose ファイルが提供されているので、動かすだけならとても簡単です。

現時点の最新は Fuji リリースです。ファイルの詳細はリポジトリの README.md に書かれていますが、簡単に試すのであれば、ひとまずはセキュリティ機能を省いた *-no-secty.yml を使うとよいでしょう。

が、今日時点の状態だと、エクスポートサービス層がコメントアウトされていたので、このエントリの内容をそのまま試したい場合は、ぼくのリポジトリに置いてあるヤツ を使ってください。

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冬休みの自由研究: EdgeX Foundry (1) 概要

EdgeX Foundry 関連エントリ

きっかけ

本業が IT やさんではあるもの、IoT とその周辺とは疎遠な日々を過ごしていました。

そんなある日、あるイベントで EdgeX Foundry の存在を教えてもらい、手元に Raspberry Pi もあるものだから、いろいろ調べて実際に触ってみたわけです。IoT 関連のトレンドはまったく追えている気がしていなかったので、良い機会だしお勉強しましょうということで。

その結果、最新の Fuji リリースがすでに家で動いているのですが、技術的な諸々は長くなったので別のエントリにします。今回は概要編的なヤツです。

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