愛用の真空管ヘッドホンアンプ ValveX-SE のノイズが気になるようになってきた、というか、前からずっと気になっていたので、真空管を交換しました。買うにあたってなんとなく調べはしたけれど、真空管の世界は本当にもうよくわからない。
大学生だった頃に HD650 と一緒に買ったものですが、製造元がすでになくなってしまっているので、今では中古以外では手に入りません。10 万円以下クラスのヘッドホンアンプでは、当時はけっこう有名でしたね。
交換前後の違いがわかるとおもしろいので、交換前の無音状態をまず記録しました。波形はこれです。
無です。
でも縦軸をめっちゃ拡大すると、ノイズっぷりが見えます。プツプツというかワシャワシャというかガサガサというか、そういう感じで聴こえます。
左右ともノイズはあるものの、とくに右側(チャンネル 2)が顕著でした。ひとまず、真空管起因のノイズであることを断定するため、分解して左右の真空管を入れ替えてみます。
かわいい。
真空管の左右を入れ替えたら、ノイズも左右が入れ替わったので、真空管が原因といってよさそうです。回路の別のところでなくてよかった。
もともと使われていた真空管は、Electro Harmonix の 12AU7A/ECC82 EH というモノでした。
同じものもまだ買えそうですが、在庫がなさそうだったのと、そしてちょっとくらい沼を覗いてみてもいいじゃない? という気持ちに嘘をつけず、そんなわけで違うどれかを買うことにしました。
……という動機で調べはじめたら、型の互換だのマッチングだの単語はわからないし、12AU7(ECC82)系はメジャな型で互換品もたくさんあるみたいで、本当にもう何が何やらわからなくなりました。
困ったので、もうひと踏ん張りいろいろ見て調べて考えてから、とりあえず高いヤツを適当に買っておきました。
沼の先住民の先生にも(たぶん)ポジティブな評価をいただけたのでよしとします。
買ったのは JJ の ECC802S GOLD というものです。
箱にはなにがしかの測定結果が書いてある。
二本組を買ったので、よくわからないけれど、この二本の何らかの特性が組み合わせて使うのに適しているのだということにします。Amazon の商品種別の MP て、Matched Pair ですかね。わからん。
とりあえずかわいいので記念撮影。
交換して、ノイズはなくなりました。上が交換前、下が交換後。
前後の測定条件が厳密ではないのと、あと電源由来のなにかもあって完全ではないけれど、聴覚上はばっちり問題なくなったのでよしとします(二回目)。
なお、音の違いはわかりません。