2014 年 9 月 3 日のエントリ

坂戸高校の文化祭で、ギター部の演奏を聴いてきた

行ったことがない高校の文化祭に行くときのわくわく感、久しぶりだった。

8 月 31 日、日曜日。池袋から東武東上線にゆられること五十分(ちかい!)、埼玉県立坂戸高等学校の文化祭、やなぎ祭へ。ギター部の演奏を聴いてきた。

最近では NKG のコンクールでおなじみの坂戸高校ギター部さん。昔は JAEM のにも出ていたし、JGA のにも 2009 年に一度。”独立系” とでも言うか、勝手に親しみを持っていたこの方々。

ひとことでいうと、定期演奏会に行きたくなった。体育館では聴けない音が聴きたくなった。

マジカル☆プレリュードと、ARSNOVA 組曲の第一楽章が、全日本ギターコンクールに向けた二曲。これ以外は映画音楽かポップスというとても文化祭らしい選曲。

文化祭での演奏って、どこの学校でも音響条件はよくなくて、だから音を聴くというよりはどちらかといえば割り切って空気とか雰囲気とか学校そのものとか、音以外のところのを楽しみに行くようなもの。

今回も会場は体育館だったし、ぼくが立っていたのもうしろの方だったから、まともには聴こえないのを覚悟していたのだけれど、思っていた以上に “こなれていた” ので、これはぜひきちんとした演奏会でしっかりと音を聴きたいなあと、そう思った。

コンクール曲ではアルトギターもバスギターもギタロンも弦バスもでてきたけれど、大多数がプライムギターというめずらしい編成。パート分けも特殊そうで、コントラバスギターは見当たらない……?

それでも構成のアンバランスさをあまり感じなかったので、体育館ていう悪条件下であることも考えると、音を作る感覚は鋭そう。やっぱり体育館でないところで聴いてみたい。でもひとついうなら、しかたがないとは思いつつ、打楽器はちょっと大きすぎた……。

そして全体的におとなしいといえばおとなしい。空気も雰囲気も堅実で真面目な印象で、きれいなクラシック曲がよく似合いそうなのだけれど、それは逆に派手さや特徴めいたものを隠してしまうものでもあって。

ポップスや明るくて元気な曲を中心に並べるのであれば、はちゃめちゃにうたうとか、エネルギィを爆発させるとか、がつがつに欲のままに弾くとか、もうちょっとそんなテンションに近付けられたら生まれ変わりそうな気はした。

もうひとつ進行面、たとえば司会の礼とかメンバ紹介とか入り捌けとか、そういうところがとても厳格で統率のとれた礼儀正しい動きだったので、司会のしゃべりのテンションとのギャップあって、楽しげになった空気が細切れにされてしまう感があったのはちょっと残念。このあたり、司会のテンションを基準に時間の流れを作ってみると、風通しもよくなるかもしれない。好みの問題でもあるけれど。

しかし何を言ったところで、やっぱり体育館だっていうのが惜しい! 脳内で補完するにも限界があるし、やっぱりどこかのホールで静かに聴きたい……!

定期演奏会は五月のようなので、来年おじゃましたいところ。生音でのていねいな音作りは得意そうだし、JGA のコンクールにももういちど出てみてほしいなあとも思った。評価軸が違うコンクールが別にあるっていうのは、こういうときにおもしろい。

終わったあと、あまりこない地域なので周辺を散策。ゆったりのんびりとした風景で、視界の広さがうれしかった。

こういうところに学校があるのはうらやましい。晴れた夏の日に広い田んぼの横を自転車で駆ける姿は、ぼくがどこかで憧れているもの。

帰り道、ついでに川越市駅で途中下車。十年くらい前に川越高校古典ギター部さんの定期演奏会を観に来て以来。

ひとがとても多いなか、退色した写真のような町並みを眺めつつ、長いふ菓子を小脇に抱えて、帰路についた。

そんな遠足。たまにはよい。