2015 年 1 月のエントリ

FF をオーケストラで聴く。Distant Worlds に行ってきた

1 月 22 日、木曜日。会社を午後おやすみにして、東京国際フォーラムのホール A で開催された Distant Worlds: music from FINAL FANTASY THE JOURNEY OF 100 に行ってきた。

“music from FINAL FANTASY” と題されている通り、ファイナルファンタジーシリーズの音楽のコンサート。

幼少期はあまり TV ゲームでは遊ばなかったおかげで、ふぁみこん時代の FF は触ったことがない。そのうえ VII から IX しか経験がないという、言ってしまえばニワカ的なアレだけれど、それでも FF は好きなゲームのひとつ。とくに VII。

そんなわけで、東京フィルハーモニー交響楽団さんの生演奏を巨大スクリーンによる映像上映とともに楽しめるらしいこのコンサートは、予約してからというものほんとうに楽しみだった。もちろん S 席。

……で、個人的には、”音楽” を聴きに行ったつもりだったのだけれど……。

でも、蓋を開けてみれば “超贅沢なプロモーションビデオ観賞会” という感じだった。

例えていうなら “同窓会” に近い。会場がレストランだからって “料理” を目的に同窓会に参加してもイマイチなのと同じで、この手のイベントも、コンサートだからって “音楽” を第一目的にするべきではないのかもしれない。モチベーションは “回顧” に見るほうがよいのかなと。

楽しかったは楽しかったけれど、でもちょっと残念。

というのも、とくに PA が微妙だったから。”生演奏” と “生音” は、やっぱりぜんぜん違うのよね。

聴こえなくていい雑音、具体的には譜めくりの音や衣装の擦れる音までばっちり拡声されてしまっていたし、あとはコーラスのバランスも悪かったし……。コーラスはそもそもだいぶズレていたので、周りの音が聴きづらくて歌いにくかったんだろうなあって気がしている。音の細さと狭さも気になった。

いや、技術的にはアレだけのハコでアレだけの音がつくれればちょーすごいとは思うのだけれど…… でも根本的に東京国際フォーラムなんていう “コンベンションセンタ” で合唱付きのオーケストラって、そもそもの会場の選択にちょっと無理があるよね、って思わざるを得ない。そんな具合。

無茶を承知で言えば、仮に一万人分の集客力がある場合、『キャパシティ 5,000 のコンベンションセンタで PA アリの公演を二回』よりは『キャパシティ 2,000 の “コンサートホール” で PA ナシの公演を五回』のほうが理想ではある。”音楽” をウリにするならなおさら。

もちろん、巨大スクリーンのあるコンサートホールなんてすごく少ないだろうし、一回でたくさんひとを呼べた方がストレートに言えば利益率は上がるだろうから、商業的には間違っていないとは思うのだけれど。当然、楽団さんはじめ関係者のスケジュールもあるわけだし。

それでもやっぱり S 席で 9,000 円という海外のまっとうな楽団の来日公演並みの値段設定であるなら、それならそれでそれに見合うだけの音楽は聴かせてもらいたかった。

あの人たち、ほんとうはもっとうまいはず。もったいない。惜しい。よいホールで生音で聴きたかった。

PA 以外でも、一曲めのプレリュードの冒頭、ハープとコーラスが始まったときは、正直このクオリティで最後まで行ったらどうしようと言葉通り悪い意味でたいそう不安にもなったけれど……。

とはいえゲーム音楽って、ゲーム音楽単体としての価値もさることながら、それにまつわる個々人の記憶や思い出があるからこそのコンテンツでもある。だから “コンサート” ではなく『音と映像で昔を懐かしむ』ためのイベントだと割り切ってしまえば、書いたとおり『超贅沢なプロモーションビデオ観賞会』としてとても楽しいイベントだったのは事実。

Liberi Fatali とかバトルメドレーとか、片翼の天使とか。アンコールのアレも。音の数が増えると映像効果と合わさって迫力が出てくる(ごまかしが効きやすいってことでもあるんだけどね)し、ボーカルのある曲はボーカルさんのしっとりとしたうたに映像の空気がよく馴染んでいたし、このあたりはプロモーションとして、あるいは映像作品として秀逸な出来だなあと。

ああ、もう一度あそびたいなあと、もういちどサウンドトラックを聴きたいなあと、あそんでいた当時のわくわく感や興奮がふんわりと浮かんできて、そう思った。満足。

FF VII、たまにふとやりたくなってひっぱりだすんだけど、早いと爆破ミッションが終わるか、長くても神羅ビルについたくらいで満足してしまって、エンディングまでは結局数回しか行ったことがないのよね……。

2 月の “JAGMO -伝説の交響楽団- THE LEGEND OF RPG COLLECTION” も行くし、 3 月の “BRA★BRA FINAL FANTASY Brass de Bravo with Siena Wind Orchestra” も行く。これも楽しみ。

ゲーム音楽、よいものだ。


自分が他校の何期生相当かすぐわかる、ギター合奏クラスタ用 Web サービス『多摩高期数変換機』をつくった

背景

ギター合奏界隈で集まってお互いに自己紹介するときに、『○○高校の△期の□□です』という言い方をよくします。ぼくでいえば、『多摩高校の 48 期の黒井です』といった具合ですね。

これ、同じ学校であればすぐにどの世代か理解できて自分との関係性も導き出せるのですが、当然ながら他校の数字で言われてもよくわかりません。それどころか、学校によっては、”期” ではなく定期演奏会の “回” で数えているところもあります。

もちろん、他校出身の友人がいるのであれば、そのひとを基準に計算することは容易いし、慣れてくれば自分の頭の中に対応表が出来上がってくるものです。最近では『多摩高校換算で××期相当』と自己紹介に最初から含めてくる強者もよく目にするようになりました。

とはいえ、そういうコミュニティの空気に慣れるまでは、それはなかなかできるものではありません。

相手の世代がわかることで、初対面でも、コンクールで弾いていた曲、交流会であったできごと、共通の先輩や後輩など、話題の幅がかんたんに広がります。とくに相手が自分に近い代である場合はなおさらで、思い出話に花を咲かせやすくなるというものです。

そんなわけで、初対面でも話のきっかけを増やせるかもしれない仕組みのひとつとして、これを作りました。

……もともとこういう変換機構は欲しいなあとは思ってはいたのですが、実装に着手したいちばん直接的な理由は、最近老害おじさん友人がこんなことをやっていたからです。

作ったもの

これです。

多摩高期数変換機

これは、中学や高校でギター合奏を行う部活動や同好会に所属している、または所属していた方々を対象にした、

  • 自分の学校名と期数』か『自分の学校名と引退時の定期演奏会の回数』か『自分の誕生年度』を入力すると
  • 自分がほかの学校では何期生に相当するのか、第何回の定期演奏会の代かがわかる

という機能をもつ Web サービスです。

つかいかた

スマートフォン世代の方々にはすぐ馴染めるようなインタフェイスにしたつもりです。

  1. 最上段のタブで変換方法を選びます
    • [期から] は、[学校] と [] を元に計算します
    • [定演から] は、[学校] と [引退時の定演] を元に計算します
    • [誕生年度から] は、[誕生年度] を元に計算に変換します
  2. 変換方法に応じた入力欄が表示されるので、すべての欄で適切な値を選択します
  3. 入力が完了すると、画面下部に結果が表示されます
  4. お好みで [結果をツイートする] ボタンでツイートします
使い方

使い方

また、右上の [設定] ボタンからは、いくつか挙動を任意で変更できます。設定は任意のタイミングで変更可能で、変更は即座に結果に反映されます。

設定

設定

[定演の回を表示する] のチェックを入れると、計算結果に期数だけでなく、その期の代が引退したときの定期演奏会の回数も併せて表示されます。デフォルトは無効です。なお、定期演奏会の回数はツイートには含まれません。

[マイナス表示を許可する] のチェックを入れると、”1 期” のひとつ上を “0 期”、もうひとつ上を “-1 期”…… とさかのぼって表示するようになります。デフォルトは無効で、”1 期” より上の代はすべて “-” と表示します。”1 期” のひとつ上を “0 期” にするべきか “-1 期” にするべきかは議論の余地がありますが、実装がラクなのでひとまず “0 期” にしています。

考えたことというか工夫というか

世代の区別の根拠は学校によって “期” だったり “回” だったりといろいろなので、そういった差を吸収するため、複数の変換方法を用意しました。

また、処理を JavaScript で完結させているので、サーバとの余計な通信は発生しません。

拡張しやすくするため、学校の情報はすべてひとつの連想配列にまとめました。結果の表示枠もすべてその配列から動的に生成させているので、配列に一行足すだけで学校が追加できます。

あとは結果が “-” になる学校の分はツイートに含めないとか、入力時に学校に応じて期の選択肢が変わるとか、細かなところは手を入れています。

未実装、あるいは検討の余地

あくまで機械的に算出しているため、『定期演奏会が必ず一年に一度だけ開催される』という暗黙の前提を置いています。この前提に従っていない歴史がある場合は、計算結果が狂います。

おくさまに見せたら、『Facebook か Twitter と紐付けて結果をデータベースに貯めて、誰と同期だとか誰が後輩で先輩だとかわかるようにしたら?』と言われました。さすが IT やさんです。

まとめ

本業のおしごとでは IT 系と言いつつ Web アプリケーション系のコードを書く機会がまるでないので、久々に趣味のプログラミングって感じでおもしろかったです。

jQuery Mobile、便利ですね。まともに使ったのは恥ずかしながら初めてだったんですが、好きになりました。

こういうのって、コードを GitHub に載せるとイイんでしょうか。最近のお作法ってどうなんだろう。

ちなみにこの勢いに乗って、実は Python + jQuery でそれなりに機能する CGI を作ったんですが、それはまた別のお話。一般公開はしていないです。


アンサンブルジターノの練習に混ざってきた話

昨年の 12 月 28 日、日曜日、アルトギターを背負って足立区のギャラクシティへ。アンサンブルジターノさんの練習に混ざってきました。

先日、新日本ギターアンサンブルのギタークリスマスコンサート で、ジターノさんの中のひとが何人か来てくれていて、その時にお声かけいただいたのがきっかけです。こういうの、うれしいですよね。

ジターノさんは、所沢高校と大宮高校のギター部の OB さんを中心に 2010 年の 10 月に結成された社会人ギターアンサンブル団体です。

ぼくがジターノさんの演奏会を初めて聴きに行ったのが二年ちょっと前、2012 年の秋でした。当時はたしか 10 人も居なかったと記憶していますが、今ではもう 15 人くらいに増えています。

その 2012 年の秋、初めて聴きに行った日の、演奏会のあとのぼくの Twitter がこれです。

この感覚は今でも健在で、だから今回練習に見学に行って思ったのも、”やりたくてやっている” というモチベーションの強さでした。

中学高校の部活でもなく大学のサークルでもない団体で、社会人になって “やりたいから” “すきだから” をモチベーションにして活動を続ける、というのは実はかなり体力が要るものです。

その意味で、もう四年以上も続いているジターノさんの活動っぷりは、ぼくにとってはとても魅力的だし好きなものだし、参考にしたいものだし、そして理想的だと思っています。

練習内容はネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、和気藹藹とした空気、根本的な “仲のよさ” はこのひとたちの明確な強みだなあと、そんなことを思いながら、みなさんに混ざってアルトギターを弾いていました。

ぼくが弾いたことがある曲もこの日の練習内容に入っていて、予想はしていたものの同じ曲でも解釈や表現が違うのはおもしろかったです。その “違う表現” に至るまでの練習の方法論も当然違ってくるわけで、これは違う団体の練習に混ざらない限り味わえない新鮮さでした。椅子の配置などの文化もけっこう違いがあるようですね。

そういえば、某音楽院が編曲して発行している楽譜に弦楽用の原譜にあるアーティキュレーションや強弱記号がぜんぜん反映されていないのは少し気になりました(もちろんジターノさんの責任ではないですが……)。

練習のあとは忘年会になった ようで、残念ながら別の集まりがあったため参加はかないませんでしたが、次は混ざっていきたいですね。ちらっちらっ。

そんなわけで、他団体の文化や空気に触れられたよい機会でした。こういう他団体の練習の見学の機会、増やしたいなあとひそかに思っています。ちらっちらっ。

今年の 9 月 23 日(水・祝)に定期演奏会を開催 するそうなので、興味のある方は是非。ぼくも聴きに行く予定です。

ジターノのみなさま、ありがとうございました。またよろしくお願いします。