多摩高校の文化祭で、ギターアンサンブル部の演奏を聴いてきた

もう何度目かわからないけれど、今年もぼくが愛してやまない母校こと多摩高校の文化祭へ、ぼくが愛してやまない部活ことギターアンサンブル部の演奏を聴きに行ってきた。

9 月 6 日、土曜日。

行ったのは一日目の第一回目の公演。例年通りほかの OB 勢といっしょに外の階段に居座る。

何度も言っているけれど、部活って『楽しいは正義』の最たる例で、活動内容よりも実は部活という活動形態そのものにものすごく価値があるものだと思っている。

入部したきっかけは “ギターであること” だったかもしれないけれど、あるときからギターが “部活を楽しむための手段のひとつ” になることは、たぶんよくあることなのだろう。時間を共に過ごす仲間がいることは、それほどまでに “部活” を魅力的にする。

部活は、だからどうしようもなく、よいものだと思う。だからぼくは好きだ。好きだったし、いまでも好きだ。

そんなことをぱやぱやと考えながら、全力で部活を楽しんでいる現役さんたちを眺めていた。外の階段は、部活が部活であることがよく見える位置でもある。

見えるけれど、音はあまり聴こえない。

もちろん少しは聴こえるし、廊下に首を突っ込めばもちろんもっと聴こえるけれど、でもなんていうか、全力で部活をしている現役さんを見ていたかった、ということもあって。

重奏のうち一団体、音がすばらしくよくでているところがあった。その場にいた三年生にパートリーダ重奏か何かかと聴いたら、『えっと…… つよいひとたちです、こんみすさんとか』という。よい表現だと思った。つよいひとたち。

それ以外の演奏は、そんなわけであまり聴けていない。それでも、Surge もパガニーニも、コンクールの演奏よりもぼくはすきだった。

力まずにスマートに弾くことが、この代にはよく似合う。”笑顔” と書かれた紙を掲げて、それでひとを笑顔にできるのは、つまりは彼の人望だ。

そんなこんなで、総じて部活っていいなあと思った、そんな土曜日だった。