須川展也さんのデビュー 30 周年記念コンサートで、変幻自在のサクソフォンを聴いてきた

4 月 29 日、日曜日。須川展也さんのデビュー 30 周年記念コンサートに行ってきた。会場は東京文化会館、もちろん大ホール。

先日ふらりと観に行った 全国職場バンドフェスティバル で須川さん自身が宣伝されて、その日のうちにチケットを手配したこのコンサート。楽しみにしていたその期待以上にとても楽しいコンサートだった。

お久しぶりです

コンサートは二部構成で、第一部は須川さんとクラシックギター ((まさかの鈴木大介さん!))、須川さんとピアノ ((小柳美奈子さん))、須川さん含めたサクソフォン四重奏 ((トルヴェール・クヮルテットさん))とピアノ ((小柳美奈子さん))、という各構成での演奏。第二部はヤマハ吹奏楽団さん ((あいかわらずイケてるパーカッショニストさんが叩くタンバリンがさいこうだった))を迎えて、須川さんが指揮だったりソロだったりでの演奏 ((プログラム上は “吹き振り” がある予定だったけどなくなったようで、須川さんがソロの曲はすべて山下一史さんがタクトを持っていた))。全部で三時間ちかく、いろいろな演奏者、いろいろな編成、いろいろな曲、盛りだくさん。

もちろん大ホール

サクソフォンから三味線の音がしたときはほんとうに衝撃だった。そしてサクソフォンでもグリッサンド(ポルタメント?)ができることを初めて知った。音階を持つ(音階に縛られる)楽器とばかり。

全体的に、技術面でも音色面でも、サクソフォンであんな音出せるのか、という驚きの連続。何をどう吹けばああいう音になるのかさっぱり分からない。以前のエントリ でも書いた通り、吹奏楽に関しては相変わらずほんとうにド素人なので、専門用語は何もわからないけれど、素人目にも “普通ではない” ことは見て取れたし、きっと特殊奏法が山盛り詰まってたんだと思う。

おひる

多彩な表情があって、すばらしい世界だった。余裕のあるさいこうの熱演、とでもいうか、30 年というキャリアが培った音を生で聴けてほんとうによかった。耳を通じて脳に自然としみ込む心地よい時間。

須川さん、6 月にシエナさんとも共演されるようで、行きたいけど、土曜日……。